WEBマーケティング組織構築は事業部型か機能型かどっちが良い?

事業会社において社内に複数のWEB事業があり、WEBマーケターが複数人体制になってくると、徐々にWEBマーケターを組織化し、採用・育成・評価していくことが必要になります。その時にどのような組織構造にするかというのは非常に重要な課題となるため、代表的な組織構築のパターンとメリット・デメリットを解説していきたいと思います。

選択肢は事業部型・機能型の2つに大別されます。

事業部型について

事業部型

事業部型とは事業ごとにWEBマーケターをアサインさせるという組織構造です。

メリット

・各WEBマーケターの担当事業が明確になり、事業に対するコミット度合いが高まる
・事業部長の意思をすぐにWEBマーケターに伝えることができるため、事業とWEBマーケティングの連動性が高まる
・WEBマーケターとしては複数の領域を担当できる機会が増えるため(特に上記の事業Cの担当)、広く浅いスキルを手に入れやすい。

デメリット

・担当事業が異なるWEBマーケター間での情報共有が疎かになりやすい
・上司がWEBマーケターではない事業部長になるため、マネジメント(採用・育成・評価)が難しい
・広く浅いスキルの裏返しとして、特定領域の専門性は身につきづらい

機能型について

機能型

機能型とはサイト担当、広告担当などの機能ごとにグループを分けるという組織構造です。

メリット

・機能ごとにグルーピングされるため、情報共有がしやすく、専門性を追求しやすい=成果が出しやすい。
・横での成果比較がしやすく、マネジメントがしやすい

デメリット

・複数事業を担当することになり、1つ1つの事業に対するコミットが弱くなる
・各事業責任者が直接の上司ではなくなることで、事業部の意向とWEBマーケティングが連動しづらくなる
・専門性が身につきやすい反面、業務の範囲が限定されやすい

どのように組織構造の意思決定をすべきか?

メリット・デメリットがある2つの組織構造のどちらを選ぶかは組織の状態を鑑みて判断する必要があります。

重要な論点を提示してみます。

①事業における競争優位性はWEBマーケティングにあるか?

もしその事業における競争優位がWEBマーケティングにあるのであれば、もっともWEBマーケティングのレベルが高まりやすいような組織づくりをすべきなので、機能型の優先順位が上がります。そうではなく営業戦略が重要で、WEBマーケティングは次点以下なのであれば、営業戦略に紐付いたWEBマーケティングがやりやすいように事業部型を選択すべきです。

②事業部長のマネジメントのレベルは?

事業部長のマネジメントのレベルが高いのであれば、事業部型の方が高い成果を上げやすいです。しかしマネジメントのレベルが低いとWEBマーケターの育成・評価が疎かになってしまい、パフォーマンスが下がったり、離職するなどのリスクが高まります。このような意味でマネジメントの難易度が低く、安全性が高いのは機能型の組織だと言えます。

③WEBマーケティングの全体像をデザインできる人材はいるか?

高いレベルのWEBマーケティングのマネジャーがいる組織であれば、事業部型をしいた上で、WEBマーケティングのマネジャーが横断的に各事業部のWEBマーケターのマネジメントのサポートや、情報共有機会の創出などを行っていくというやり方を取ることで、事業部型と機能型の良いとこ取りが可能になります。
しかしこれは非常に難易度の高い組織であり、マネジメントが機能しないとどっちつかずの組織になるというリスクがあります。

まとめ

みなさんの組織はいかがですか?
事業部型と機能型はWEBマーケティング組織の永遠の課題ですが、高いレベルでマネジメント出来る組織が最後に勝者になれるため、組織づくりのPDCAを回していくことが重要ですね。