株式・金融商品の投資方針の策定方法

株式・金融商品の投資方針の策定

投資方針の重要性

これまで投資をしてきて、やはり重要だと改めて思ったので自己の整理のために書きます。

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例えば佐藤さんは1,000万円の投資資金を全額A社の株に投資しました。
もちろん集中投資のため半減するリスクもありましたが、1年で1,500万円になり、50%の利回りとなりました。
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例えば田中さんは1,000万円の投資資金のうち、10%ずつの資金を成長が見込めるBCDEFの5社に分散投資し、暴落したときのリスクのために500万円はキャッシュとして残しておきました。
1年後に暴落は起きず市場は拡大し、投資していた500万円は600万円になりました。
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これを見てどう思うでしょうか。
利回りの大きい佐藤さんの勝利ですか?それともこんな売買をしている佐藤さんはいつか大損するので慎重な田中さんが正解ですか?

私は佐藤さんも田中さんも、どちらも自分の方心に則って投資しているのであればどちらも正解だと思います。

一方で良くないのは以下のケースです。

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例えば鈴木さんは1,000万円の投資資金のうち、10%ずつの資金を成長が見込めるBCDEFの5社に分散投資しました。しかし佐藤さんの利回りが非常に良いのを見て羨ましくなりました。しかしA社はもう値上がりしてしまっているので、出遅れているG社に残りの500万円を集中投資しました。
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この鈴木さんは非常に良くないと言えます。

取っているリスクがころころ変わるし、他人のパフォーマンスをみて意思決定を変えてしまっているからです。
遅かれ早かれ、鈴木さんは損失を被る可能性が高いと考えられます。

この鈴木さんのような過ちを侵さないようにするには、自分なりの投資方針が必要です。

しっかり投資方針を定めていれば、まわりに左右されず、自分の許容できるリスクでのリターンを最大化できるようになります。

では投資方針はどのように決めれば良いのでしょうか。

投資方針策定のための5段階

私が考える投資方針の策定は以下の図のとおりです。

売買方針決定のための5段階

自己理解

まずは全ての土台となる、自身を理解するというところから始める必要があります。

どの程度のリスクをもとにどのくらいのリターンを取りに行きたいのか
自分のスキル・知識・性格どのような売買が向いているのか
株式投資にかけられる時間はどの程度あるのか
です。

貯蓄が少なく、子どもの学費が3年後からかかるというような状態や、虎の子の退職金を運用するというようなケースではリスクを取りに行くべきではありません。

一方で20代前半で500万円の貯金があり、年収は800万円です、というような場合、多少リスクをとっても十分に取り返せると言えます。

また自分の強みを理解することも重要です。例えばメーカーで勤続40年勤め上げたような人は製造業関連株に対して強みがあります。

一方で20代でベンチャー企業で新規事業に携わっているような人はIPO銘柄の分析に強みがあるかもしれません。

さらにこれには自分の性格も考慮しなくてはなりません

お金に細かく、1000円10000円の変動に対して動揺してしまうような性格の人はボラティリティの大きい銘柄に手をだすべきではありませんし、安定的な運用方針が向いています。

一方で大きい値動きに耐えられるメンタルを持ち、値動きが大きい方がやる気が出るというタイプもいると思います。

加えてどの程度の情報収集・投資に関する時間をかけられるかも重要です。多忙で数ヶ月に1回チェックする程度なのか、毎日チェックするだけの余裕があるのか。

このような、自身の状況、強み弱み、性格を理解することが、自分に合った投資方針の1段階目だと言えます。

しかしこの1段階目が全ての土台であり、しっかり決まっていないと今後の投資方針もグラグラとしてしまいますので、しっかり考え、かつ定期的にアップデートしていくということが重要になってきます。

運用基本方針の策定

自己の理解ができたら、その自分に向いている運用基本方針を立てます。

運用基本方針で整理するべきは以下の2つです。

自身の何を強みに超過利益を出すのか
どの期間で、どの程度のリスクで、どの程度のリターンを目指すのか

例:
【自己理解】
・ITベンチャーで働いており、今後伸びるITベンチャーを見定める能力が高いはずである
・自己資金500万円は半減してしまったとしても我慢できる。
・できるだけ大きく儲けたい。
・株式投資のための情報収集のための時間はかなりかけられる
・大きく金額が変動することには耐えられる性格である。

【運用基本方針】
・中規模で成長余地の大きなのITベンチャーを投資対象とする。
・年間20~30%程度は利回りを出し(ミドルリスク・ミドルリターン)、5年間で500万円を1,000万円にすることを目指す。
・250万以上の損失になってしまったら撤退。
・成長株選定をしっかり行うことで頻繁な売買は行わない。

この例のように、しっかりとした自己分析ができていると運用基本方針もスムーズに立てることができます。

そしてこの運用基本方針があれば次のポートフォリオ管理も容易になります。

ポートフォリオ管理

運用基本方針が決まったら、実際にポートフォリオを組んでいくことになります。
このポートフォリオを組む時に重要なのは「期間」と「銘柄」の分散です。

基本的には分散すればするほど、リスクとリターンは小さく、市場平均に収束しやすくなっていきます。

前述の自己理解の前提を元にすると以下のようなポートフォリオ管理が重要だと考えます。

例:
【ポートフォリオ戦略】
・5年で2倍を目指す。リスクを半減までは取れるのであれば、あまり分散しすぎないほうがよい。
・資金を3社×3年に分割する。1年目は1/9の資金を3社に分割投資、2年目、3年目も同額投資する。
・このように3年間で分割投資することで、1年単位で起きるような暴落が発生したとしてもリスクを限定することができる。
・利益が500万に達したタイミングで全株売却。

もちろん投資開始時期の相場環境に応じて多少のカスタマイズは必要かと覆いますが、前述の運用基本方針に対しては良いポートフォリオ管理になるのではないでしょうか。

個別銘柄選定

さて上記の用にポートフォリオ戦略が固まったら、具体的にポートフォリオに組み込む銘柄を選定していきます。

前述のポートフォリオ戦略を前提にすると、以下のような銘柄選定方針が良いのではないでしょうか。
例:
【銘柄選定の前提】
・2倍を狙うが、逆に10倍を狙っているわけではないので、ある程度ビジネスモデルが確立されており、成長している銘柄を選ぶ
・ミドルリスクで良いので、あまりにIPOしたてのベンチャーだったり、まだ利益が出ていないような会社、毎年の利益が変動しやすい会社は避ける。
・5年間平均で20%程度ずつ利益成長するような会社を狙う
 →必然的に時価総額・PERはそこまで低くない銘柄、になる可能性が高い。

このように買う銘柄もある程度定まってきますね。

日々の売買

これは短期売買をある程度する戦略を立てるのであれば登場する項目ですが、ある程度の期間での投資であれば、原則としては「日々の売買はしない」というのが売買方針になると思います。

もちろん保有銘柄の株価が上下すると利確したくなったりナンピンしたくなったりするでしょうが、感情的な売買はするべきではありません。

いかがでしたでしょうか?

この手順に則って考えて頂ければ、おそらく良い投資方針が出来上がるのではないかと思います。
今度私の投資方針も公開させていただきますね。

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